Sasayaki diary

日常の風景や生活の一場面などをささやくように綴っていこうと思います。

検収印にニホニウム出現

  知人に教えてもらったのでございます。

  理化学研究所から発送される

料金後納郵便には、

検収印の下半分に「113 Nh Nihonium」

の表記があるのでございます。

デザインもなかなか。

  キーホルダーやマグカップ

ニホニウム関連グッズのデザインも

なかなかクールで良いのでございます。

『人工知能の核心』(NHK出版新書)

  良い本に出合ったのでございます。

  『人工知能の核心』(NHK出版新書511)

2017年3月

羽生 善治, NHKスペシャル取材班 著

  羽生氏が将棋界で凄いのは

存じ上げていたつもりですが、

人工知能にも造詣が深いとは知りませんでした。

人工知能などとの距離の取り方も

うまいなと思いました。

  本書のお陰で、ボクの人工知能の拙い理解も

大筋で間違っていないようで、

安心したのでございます。

  この本を読むと、

人工知能と人間が競合することへの

不安がある方は、その不安が少しは和らぐかも。

恩師の言葉

 

 

「(間違ったぐらいで)depress(がっかり) しちゃダメだよ」

 

ボクが修士課程の大学院生だった時、

修士論文の計算を進めていた頃に

指導教官の恩師がかけてくれた言葉でございます。

 

  複素解析が得意なつもりでいたボクは、

計算の途中に出てきた

とある複素積分をきちんと解いたと思って

その恩師と議論していたのでした。

ところが、ゼロになると思っていた遠方での振る舞いが、

ゼロになっていなかったことを指摘されたのです。

計算は間違いでした。積分は発散していました。

 

  がっくりきたのでございます。

 

  しょげているボクに

かけてくれたのが、上記の言葉でございます。

恩師は続けて、

  “ほら、この式で発散の仕方がわかるでしょ”

とおっしゃいます。

間違いからでも正しい箇所から

何かを得ようという姿勢が新鮮でございました。

 

  研究をしていくと、間違えてしまうのは

よくあることです。

たとえ間違いがあったとしても、

気づいて直せば良いのです。

 

  間違いを恐れずに手を動かして、

その結果から学べるものを引き出すのである、

という教えだと

ボクは理解しているのでございます。

今日は11月4日

  初代ガンダムパイロットの

アムロ=レイ氏の誕生日は、

Wikipedia によりますと、

宇宙世紀0064年(一説によれば0063年)

11月4日だそうでございます。

  だからどうしたと言われると

困るのでございますが。

今週はノーベル賞Week

  今週は、ノーベル賞 Week でございます。

  発表初日、医学生理学賞で京都大学特別教授の

本庶佑氏が受賞されたのは素晴らしいことです。

翌日の朝刊でも一面から大きく扱われていて、

賞の重みが伝わりました。

  一方で2日目の物理学賞、3日目の化学賞では、

日本人受賞者が含まれていなかったためでしょうか、

同じ新聞の一面にはノーベル賞の「ノ」の字もなく、

どのような業績に対して賞が与えられたのかすら、

頁を繰ってこちらから探しに行かないと

分からない有り様です。

  某ラジオ局の朝のニュースでも

一言も触れていませんでした。

  日本人がノーベル賞を受賞するのは

確かに素晴らしいことです。

ただ、ノーベル賞は人類の科学史上に残る

大発見を称えているわけですから、

誰が受賞しようと、

新聞一面の片隅くらいには載せておく、

ラジオでも誰がどのような業績で受賞したか

一言ぐらいは触れる、というのも

報道の役割だと思うのですが・・・。

  

重力波と原子核

  先週、「重力波観測時代のrプロセスと不安定核」

という研究会に出席してきたのでございます。

大盛況でした。

重力波の初観測は、2017年のノーベル物理学賞

輝いた業績です。

  重力波原子核を絡めて物理の議論ができて

そのような研究会を開催できる時代が

こんなに早く到来しようとは!

2〜3年前までは、夢にも思わなかったので

ございます。

Hawking 博士、死去(3月)

  英国の物理学者、

スティーブン=ホーキング(Stephen Hawking)博士が

3月14日に76歳で死去したとの報道があったのでございます。

とうとうこの日が来てしまったかと、残念でなりません。

大学院在学時の集中講義(日本人講師)の中で

「Hawking 輻射」を教わった時に、

  「そんな可能性もあるのか!」

と驚いたことを思い出します。

  Hawking 博士は、何度も来日されています。

そのうちの一つ、1990年9月に

東大の本郷キャンパスで開催された国際会議に

出席されるため来日されました。

そしてボクもその会議に参加して、

バンケット(Banquet、会議の夕食会)で

お目にかかることができました。

  ボクが大学院で研究をしていることなど

自己紹介をしますと、

  「大学はきちんと対応してくれているか」

と、言葉をかけてくれました。

相手をお気遣い下さる優しい一面を

拝見した気が致します。

  Hawking 博士のご冥福をお祈り致します。

年度明けは

  年度明けは、こんなボクにも仕事が

どんどんやってくるのでございます。

時間がさっさと過ぎていきます。

  気が付くと、すぐそこには黄金週間。

いやはや・・・。