Sasayaki diary

日常の風景や生活の一場面などをささやくように綴っていこうと思います。

光子力

 

 

  『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』

にも出てくる光子力(こうしりょく)を

調べてみたのでございます。

まあ、架空のエネルギーではあるわけですが、

マジンガーZの動力源でもあるようですし。

 

  テレビアニメ 『マジンガーZ

第1話「脅威のロボット誕生」によりますと、

マジンガーZの開発者である兜十蔵博士が

富士火山帯の地層から

 “新元素ジャパニウム(Japanium)”

を発見したことになっております。

地層から発見されたとなると、

安定な原子核を持つ新元素です。

 

  ところが20世紀半ばには、

地中に埋まっているような安定な元素は

すべて見つけられてしまっていまして、

新元素を見つけるには加速器を使って

合成するしか道がなくなっていました。

マジンガーZ』の時代設定ははっきりしないのですが、

同作が少年ジャンプに掲載開始された

1972年~1973年ごろは、

まさにその加速器での合成の時代です。

 

  さて、そのジャパニウムが核分裂する過程で

抽出される光のエネルギーが光子力なのだそうで

ございます。

ううむ、どの原子核の崩壊で放出された光子も

どこから出たかで性質が大きく変わることは

ないはずなのですが・・・。

 

  一方で、日本の理化学研究所で実際に発見された

113番元素のニホニウム(Nh: nihonium)。

とても不安定な原子核を持ち、一瞬で崩壊してしまいます。

いくつかのアルファ粒子を放出しながら崩壊して

既知の原子核に辿り着く過程が観測されていて、

ニホニウム生成の重要な証拠になりました。

 

  ニホニウムという名前に辿り着くまで、

「ジャポニウム(japonium)」

という名前も検討されたのは、

よく知られていることでございます。

 

  この話題、ボクなりにまとめてみた

つもりではありますが、

少し検索してみますと、

Web上にたくさん書いてあるのですね。

少し残念だったのでございます。

マジンガーZ!

  近ごろ体調が少し上向いてきたもので、

とても久しぶりに、

映画館で映画を見てきたのでございます。

 『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』

  妙な専門用語が飛び交い、

突っ込みどころ満載ではありましたが、

楽しんで参りました。

  光子力って何なんだぁ?!

  池袋の映画館に行ったのですが、

地下2階の上映階まで階段しかなかったのは残念でした。

せめてもの救いは、従業員が快く階段の

上り下りを手伝ってくれたことではあります。

  観客には、かつてテレビアニメで

マジンガーZ』に熱中したであろう方々が多数。

ノスタルジーを感じてしまうのでしょうねえ。

かく言うボクもその一人ではございます。

  それにしても Wikipedia によりますと、

主役の「兜甲児」って、

ロボット工学が専門の科学者だったんですねぇ。

アイボ復活!

  アイボ復活なのでございます。

先日のワン、ワン、ワンの

1月11日に正式発表がありました。

  売れるかどうかは別にして、

面白いものを製品化してくれる企業があるのは

素晴らしいことでございます。

「どくせんじょう」

  「独擅場」と書いて

「どくせんじょう」と読むのでございます。

コトバンクによるとその意味は、

 「その人だけが思うままに振る舞うことが

  できる場所・場面。ひとり舞台。」とのこと。

  一方で同じ意味の言葉、「独壇場」は

「どくだんじょう」と読むのです。

コトバンクの[補説]によりますと、

 「「擅」を「壇」と誤り、「ひとり舞台」の意から

  「独壇場(どくだんじょう)」というようになった。」

そうです。

  間違いでありましても、今となっては

間違いの方が幅を利かしているのが現実でございます。

  いやはや、日本語は難しいものです。

  以前にボクも調べたことがあったのですが、

年始に聴いていたとあるラジオ番組で触れていたもので、

書いておきたくなったのでございます。

今日は「成人の日」

  今日は「成人の日」でお休みでございます。

ハッピーマンデー制度が導入された

2000年からのことです。

  曇天で寒いです。

  ボクにとって「成人の日」は、

やはり1月15日でございますねえ。

小寒の先日5日、ついに

  小寒の先日5日、ついに「学者・博士」が15年ぶりに

1位になりました。

  2017年調査の

全国の園児・児童へのアンケート結果(第一生命)

“男の子の将来の夢”のことでございます。

  嬉しいことなのでございます。

『ランダウの生涯』

  やはりこれは良い本でした。

年末に読み終えたこの本です。

ランダウの生涯』(東京図書) ―ノーベル賞科学者の知と愛

  マイヤ=ベサラプ著、金光不二夫訳

  ランダウ(L. D. Landau)は、ソ連(当時)の物理学者。

液体ヘリウムの理論的研究で、

1962年にノーベル物理学賞を受けています。

  修士時代以来の再読です。

当時の記憶に違わず、やはり読み応えがありました。

  物理に関する記述が手短にまとまっていて自然に読め、

これもボクがこの本への評価を上げる点でございます。

  名言も数々。

6章見出しの

  “学ぶことをやめると、しっぽが生える”

は、まあ良いとして、

有名な教科書、『理論物理学教程』の

共著者の一人、リフシッツ(E. M. Lifshitz)が

巻末に残した

  「ランダウの生きた言葉」

    =科学を志す若い人たちへの手紙=

も秀逸です。引用してみますと、

  “・・・。私の考えでは、物理学者は自分が

   最も興味をもつ問題だけにとり組むべきであり、

   虚栄心から自分の研究対象を選ぶべきではありません。・・・”

  “副次的な目的、名誉、大発見を目指すような研究は

   決してすべきではない

   ――― 結局は何もえられないからである。

   この簡単な真理をランダウは機会あるごとに

   くり返したのである。”

など。

  物理学に限らず研究者を目指す人には

心構えとして参考になるのかもしれません。

ボクがいま読んでみても、胸に響いてまいります。

  読み直してみて、良かったのでございます。