Sasayaki diary

日常の風景や生活の一場面などをささやくように綴っていこうと思います。

フェルミ推定

  フェルミ推定(Fermi estimate)という言葉を

インターネット上で時どき見かけます。

物理学の理論的研究をしているボクとしましては、

エンリコ=フェルミ(Enrico Fermi)の

名前を思い出さずにはいられません。

もしかしてと思って調べてみますと案の定、

フェルミ推定はこのフェルミの名前に

由来しているとのことです。

  フェルミは、イタリア出身のアメリカ人の物理学者で、

1938年のノーベル物理学賞を受賞しています。

実験にも強い理論の研究者でした。

  ウィキぺディアによりますと

フェルミ推定とは、

 「実際に調査するのが難しいような

とらえどころのない量を、

いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、

短時間で概算することを指す。」

と書いてありました。

数値の桁を見積もったりすることです。

つまり概算です。

  例えば、富士山を動かすには

どれぐらい時間がかかるでしょう?

のような問題に答えるための考え方です。

  フェルミがこうした概算を得意と

していたのは有名な話です。

このことから、フェルミ推定の名前が

付いたようです。

  ただ、例えば物理学の研究者であれば

理論家か実験家かを問わず、

普段から概算をする習慣がありますので、

あえてフェルミ推定などとは言いません。

研究者の間ではむしろ、

 「当たりをつける」

という言い方が、よく使われます。

ボクとしましては、敢えて

 「フェルミ推定

などという言葉を使っているのが

妙に引っかかってしまったということ

なのでございます。